ギャンブル依存症の父の依存症治療の効果が徐々に現れた

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ギャンブル

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ここの読者は知ってるかと思いますが、僕には高齢者のギャンブル依存症の父親がいます。

毎日の楽しみはパチンコに行くことです。

人生のあと何年しかないのにろくな趣味もなく、毎日がパチンコの事で頭がいっぱいです。

 

父親としては勝つためにパチンコに行くそうですが、最近の複雑化したパチンコの内容もまったくわかっていません。

 

最近はST機といって、一定のスタート回数の間だけ確変とかになるタイプが多いんです。

以前は次の大当たりまで、確率変動状態なので球を減らさずに打つことができたけど、最近は色んなタイプがあります。

 

こういう基本的な仕様を知らずに何も考えずに打っていると、他の若い客のカモになります。

 

今回はそんなことで何も知らずに病気のように打ちにいく父親に・・・あることをしたら変化が起きたの、それをでブログでまとめます。

 

パチンコに行くことが目的になっている現状 

勝つためには「確変やSTやスタート回数や期待値」・・・最低でもこの辺りの内容は知っておくべきですが・・・父親はそんなことは知りもしません。

 

まあ・・・お年寄りなんで・・・教えても説明しても聞く耳持ちません。

 

それでも勝ちたい!

だから行く!

・・・もうね、頭がボケています。

 

こうなると勝つためにパチンコに行くのではなく、パチンコに行くこと自体が目的になっています。

 

目的(勝つ)ために手段(パチンコ)があるのに

手段(パチンコ)が目的になっています。

 

ここで頭を悩ませていても仕方がいので・・・色々と対策を考えましたよ。

高齢者になって依存症治療なんて、カウンセリングに行くこと自体も無理ですよね? 

止めても行くのなら仕組みを教えることにした 

こうなったらパチンコに行くことを止めても無駄な気がしました。

 

そりゃあそうですよね。

ただ「パチンコは悪」という話をしても、何の説得力もありません。

どこかの評論家のように、一般論を話したところでまったく意味がありません。

 

例えば・・・お酒はダメよ!たばこはダメよ!

もしそう説得するのなら、その「ダメな理由」を仕組みから教える必要があります。

 

なので考え方を変えました。

なぜパチンコに「行くと負けるのか?」それと「勝つためにどうすればいいのか?」この部分をしっかりと教えてみようと思いました。

www.hensai.online

 

依存症脱却のために具体的にしたこと 

まずはパチンコに行くための資金を父親に渡し、その代わりこのように条件を付けます。

 

【パチンコ打つルール作り】

①必ず食事休憩を取ってもらう。

高齢者のくせに・・・体が悪いくせにムキになって食事もとらずにパチンコ打つんです。

もう自殺行為ですよね?

なのでここは約束して、必ず食事をとることを守ってもらうようにしました。

 

②少なくとも自分が打つ台のスタート回数は把握してもらう。

今までは「あの台は最近出ていないから出る!」とか意味不明なオカルト的な事を言う割に、良く回るとか釘の調整などの基本的なことも気にしてなかったんですね。

今後はその部分に意識を持ってもらう。

父親の前でクジを作って「確率の説明」をしましたよ。

 

③勝ちやすい時だけに行くようにだけ教える

今までは土日も連休も正月も・・・一番負ける時に行っていたんです。

父親からすれば「人が多いから出てる」と、いかにもパチンコ店の店長が効けば喜ぶような錯覚をしていました。

それをイベント日中心に行くように教えました。

その理由もきちんと説明しました。

 

④打つ台は3機種ほど選んでおく

今までは同じパチンコ機種しか打たなかったんです。

そりゃあ負けますよ・・・なので、ケースバイケースで打ち分けできるように教えました。

 

この四つのルールを作って、パチンコ話をする感じで軽く話をしました。

重く話したら聞く耳なんて持ちません!

軽く楽しく父親との会話です。

徐々に現れた変化 

4つのルールを作っても、最初は父親も半信半疑でパチンコに行き打っていました。

 

行くたびに収支をつけて、父親の話を聞き・・・そこでオカルト的な事を言ってると「それは関係ない、釘調整に尽きるよ」と、考えを修正していきました。

それをコツコツ繰り返しました。

 

良く回っていたか?どの程度回ったか?

回っているのなら迷わず打ってよし!

 

そんな感じでレクチャーして、父親がよく行く店のイベント日も調べました。

パチンコに行くな!とは言わずに、その上で打ち方を指導します。

 

「毎週〇曜日狙い目だから、それまではパチンコも休んだほうがいいよ」

「土日に行くなら平日に行って負けたほうがマシだよ」

 

最初の数回は負けているので、父親もいつもと変わりませんが・・・やはり続けていくと、徐々に負けも減ってきて、パチンコに勝てる日が前より増えてきました。

 

そうすると今まで見えてこなかった周りが見えて来たようです。

 

最近は無駄にパチンコに行くこともなく

「行く時の理由」もしっかりとしてきました。

心なしかボケてた感じの父親の話し方も、少し切れが戻った気もします。

 

前は時間があれば行く・・・日々だったのでこれは大きな変化です。 

そして生活に変化が表れてきた 

行く理由を考えてパチンコに行くことで、逆にパチンコに行かない日ができてきます。

 

良い意味で、意味のない日にパチンコに時間を使うのがバカらしい・・・と思う時ができたのかもしれません。

おかげでパチンコ以外の時間を、自宅での趣味などでのんびり過ごすようになってきました。

 

これは僕が父親に臨んでいた事です。

小遣いの範囲でパチンコに行くのならまだ納得できますが、人生がパチンコのみってのは悲しすぎます。

 

パチンコに行く日もあれば、他の趣味を楽しむ日もあればいい・・・

そう考えて望んでいたのですが、パチンコで勝つ日ができて、パチンコに行く人行かない日を明確に分けるようになってきたので「他の趣味」のことを考える余裕ができて来たようです。

高齢者の依存症治療のまとめ 

今回の件で思うことがあります。

 

今までは「行くこと自体が悪」なので、父親にはとにかくパチンコに行かないように話をしていたのですが、その手法を変えました。

 

「行きたければ小遣いをあげるから行けばいい」けど「ルールを作る」ことで惰性でパチンコに行き時間を浪費する行為をやめるようにしました。

 

これが今のところは効果抜群です。

そもそもパチンコは空き時間に暇つぶしで利用するのにはうってつけの場所です。

 

ましてや老人や身体の不自由な人が行くにはとても便利な場所ではあります。

ひとり者の老人でもそこに行けば仲間がいる訳ですし、寂しさなどありません。

 

身体が不自由でもスタッフはサポートしてくれますし、打たずに時間をつぶしても文句は言われません。

喫茶店でも何も飲まずにいれば嫌がられる(営業妨害)けど、パチンコ店はそんなことありません。

 

ただし度を過ぎるとお金に不自由するし、それが原因で借金を作る方もいます。

またパチンコに夢中になりすぎて家事や育児がおろそかになる場合もあります。

 

でもそれはパチンコに限った事じゃありません。

仕事に依存してそうなる方もいれば、お酒に依存して交通事故を起こす人もいます。

例えばガチャに依存して破産する人もいます。

 

問題はほどほどにできるか?

夢中になりすぎるのは何も生まないってことを理解する事・・・そういうことで割り切って考えてもらうようにしました。

 

今のところは順調にパチンコに行かない日が増えています。

そして他の趣味にも興味を示し始めました。

 

それが今だけなのか?それともこれが父親に合った治療法なのか?

それは今後見守っていきたいと思っています。

 

そして父親の脱依存症の経過状況をこのブログでまとめることで、同じような「高齢者のギャンブル依存症の親」を持つ方の参考になればと考えています。

 

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