今までブログで借金やその解決法、個人再生や自己破産などの事務的な事や経験談を語ってきました。
でもそれはすべて借金で苦しんだ後に借金の解決に向けた時期からの話です。
なので借金の事後のブログになっています。
じゃあその借金はどうしてできたの?
どのように多重債務者になったの?
その部分は長くなるので、今までブログでは詳しくは書いていませんでした。
そもそも読んでる人にとって多重債務者になる過程など興味があるのか?
そんなことも思っていたので。
でも個人再生も認可され、新たな人生をリスタートとなったので「過去の借金」・・・
もしかしたら似た境遇の人の参考になるかもしれない?
そして自分の記録として残そう・・・と思い
多重債務者になるまでの過程をブログに少しずつ書いていきたいと思っています。
急な自己退職
退職・・・それはいきなり?でもありませんでした。
その頃に務めていた会社はそんなに大きな会社じゃありません。
昔は業績も良かったようですが、どこにでもある中小企業です。
役員室や応接間も隣にあるような小さな事務所なので
役員同士の話も聞こえるし、銀行との融資の話も漏れて聞こえたりします。
そうなると・・・会社の状態がどんどん悪くなるのは誰でもなんとなくわかります。
社長や役員は末期にはほぼ毎日、資金繰りに追われて四苦八苦しています。
僕たちの仕事自体はお客様にも恵まれ順調でしたが、会社の構造的な問題や他での事業の失敗もあり、会社としては資金的にかなり追い込まれていたみたいです。
最初の頃はそんな会社の状況に不安になりながらも
気にせず頑張ろう!とがんばっていましたが
遅かれ早かれ会社が倒産するのは予想ついていました。
そんな気持ちも無視するように・・・
会議室から聞こえる資金繰りの大きな話し声・・・
聞こえるんだからやめてくれー!
本当にそんな気持ちでした。
そして、この頃になると大っぴらにリストラの話が出てきます。
僕自身はリストラ対象ではなかったんですが、会社の将来性のなさと役員の人間性に嫌気がさして退職を意識しながら日々を過ごしていました。
キッカケは部下のリストラ
その頃に僕を慕ってくれてる部下がいました。
年は3つほど下で、山下くん(仮名)と言います。
仕事は丁寧できちんとするタイプで、言いたいこともハッキリ言う・・・
ある意味、プライドの高い上司から見ると生意気に見えるかもしれませんが、僕の場合はそういうハッキリとものを言うタイプが結構好きでした。
それが伝わるのか、山下くんは公私ともに僕と馬が合うようでした。
仕事が終わり一緒に飲みに行ったりパチンコに行ったり・・・当然仕事でも一緒に頑張っていました。
ただ山下くんは営業職ではありません。
営業補佐と事務を任されてる職種だったので、山下くんが売り上げを上げることはありません。
あくまでもサポート役です。
社長はそれが気に入らないのか
「山下はやめさせろ!人件費がかかるだろ!」
「売り上げに貢献していない!」
言ってることは分かりますが、問題は言い方です。
普通に考えたら問題になりそうな発言を聞こえるように平気でしていました。
この頃のリストラ対象は山下くんだけじゃなく他にもいましたが
そのリストラの基準が・・・
社長の個人的な好き嫌いとしか見えないところに嫌気がさしていました。
あまりにも目につく発言なので
ある日、意を決して社長に意見を言いました。
そんなに人件費がかかることが問題なら
まずは僕を首にしてください!
そうじゃないのなら二度と聞こえるようにリストラの話をしないでください!
社長は・・・こいつ生意気な!って顔で僕を睨みましたが
こんな会社首になってもいい!
その時は頭にきていましたし
そんな気持ちだったので多少睨まれてもとも何とも思いませんでした。
次に・・・社長が山下くんのリストラの話を持ち出したら
その時は自分が退職しよう・・・
心の中ではそんな考えを持っていました。
そして運命の日が来ます・・・