人は子供の頃から「借りたものは返そうね!」そう教わってきます。
友達におもちゃを借りたなら・・・きちんと友達に返す!
そうやって育てられ大人になるので・・・
借金も同じように取り立ての時は
「こらぁ!借りたものを返すがスジだろぉ!」
・・・こう言われると委縮します。
だから借金が返済できなくなると、必死でなんとか返そうとして、さらに違うところかお金を借りて借金を増やして行くんです。
なんだか「個人再生」をすることが悪い事のような錯覚?
個人再生って悪い事なのかな?
いえ個人再生は「借りたものを返す方法」です!
今回は「借りたものを返す」ことと「個人再生」について考えてみました。
個人再生は借りたお金を返す方法の一つ
そもそも個人再生は借金を返さないのではなく、返済する方法を裁判所を通して決める事です。
だから返済をせずに逃げる「夜逃げ」でもなく、借金自体をなくす「自己破産」とも違います。
例えば、お金を借りるとその時に
「金利はいくら」
「毎月いつに返す」
「いくらまで借りれる」
「年収の変更があれば連絡」
そういった決め事を、あなたにお金を貸した債権者と契約をします。
返す方法を双方で話し合って決めるわけです。
勝手に決めているんじゃないです!
これと同じように「個人再生」も、裁判所をを通して、債権者と「新たな返済方法」を決めて実行することです。
このままだと返せなくなる!
借りたものは返す!
だから返済方法を変えよう!
それが個人再生です。
個人再生はお金を貸した債権者が損をするが
個人再生は借りたものを返す方法の一つだと言いましたが、だからといって褒められる方法ではありません。
そもそも、元の契約で返済すると約束しておきながら、そのままだと返済できなくなるのは・・・
お金を借りた債務者の自己都合です!
(それを十分に承知の上でブログを書いていますが・・・)
でも、そのままだと本当に返済できなくなるわけなので
それでも少しでも返済しよう!って方法だし、最終的には両社が納得しなければ、個人再生は認可されないので・・・
個人再生が認可されたって事は、返済方法の変更は許されたって事です。
(あくまでも計画が許されたって意味です)
でもこの時点でお金を貸した債権者は損をしているんですよね?
だから申し訳ない気持ちになると思います。
ただ業者としても、そのまま返済不能になるよりもメリットがあるんです。
・金額は減っても貸したお金を少しでも回収できる
・個人再生終了後は損金処理できる
下手に追い込むより、こんなメリットがあるわけです。
それに貸金業者も、元々貸し倒れが発生する割合を把握しており、その上で金利を載せてお金を貸しています。
ただし何度も言いますが、迷惑をかけていることに変わりはありません。
個人再生はどんな時に選ぶ方法か?
個人再生は借金の総額か100万円以上ある場合に、下記の状況の場合に検討してください。
ちなみに100万円以上ある時・・・っていうのは
個人再生最低弁済額が100万円なので、借金が100万円ないと意味がないって事です。
①ローン返済中の自宅を残したい
②一定の財産を残したい
③借金の理由の中にギャンブルや投資が含まれる
このような条件を読むと「ギャンブルや投資」があれば個人再生しかないのか?
そう思ってしまいますが、実際は自己破産でも可能な場合が多いです。
自己破産でも、この中の③の部分は、そこまで厳しく問われないようです。
ただし裁判官の心証で決まる部分なので、相談先の弁護士の先生と相談した上で決める事が大切です。
実際に個人再生をしてみてどうだったか?
個人再生を選ぶときは、本当に人生の中でも大きな決断に入るほどの出来事でした。
もう自分の今後の人生が変わると思っていました。
それに「そんなことで借金がなくなるの?」
そんな半信半疑な気持ちもありました。
家族バレや会社バレ・・・今後の生活の不安。
弁護士費用をどうすればいいか?
色んな悩みが不安がありましたが・・・
まったく問題ありません!
本当に大丈夫です!
もし借金地獄で苦しんでいるのなら、まずは弁護士へ相談すべきです。
こちらのブログで「個人再生の過程」をまとめています。
ぜひ合わせてお読みください。
いつも応援ありがとうございます。