私は今は投資などで作った借金を個人再生で返済中なのですが、借金で苦しんでいた頃は任意整理や自己破産も視野に入れて債務整理を考えていました。
今回は任意整理から個人再生を切り替えることは可能なのか?
そのタイミングやデメリットなどについてブログでまとめてみます。
債務整理の方法で悩んだ三つのポイント
地獄の借金生活で特によく考えた解決方法が任意整理です。
そもそも債務整理をしたいけど一番の問題が「借金が他人にバレる恐怖」であり次に「ある程度の資産か守りたい」そして「投資などの借金の解決の制限」という三つの部分でした。
その三つを限りなく回避できる手法は任意整理でした。
ところがこの任意整理の場合は、ほとんどのケースで利息は免除しても元金を払う必要があるわけです。
それも3年~5年などの期間内にすべて返済です。
これを自分の状況に当てはめて考えると
850万円の借金を3年で返済するには月に23万円。
これを5年で返済すると月に14万円。
完全に無理です!
任意整理は会社などにバレにくいし、自分の資産を守って返済はできるのですが、一番大事な債務の整理という部分では返済不可能という結論になったので任意整理は諦めました。
任意整理から個人再生に切り替える方法とデメリット
ではもしその頃の私が、個人再生ではなく任意整理を選び、毎月23万円の返済を行っていたとします。
もちろん返済の継続は難しいので、任意整理中に個人再生に切り替えたとします。
その場合の方法やデメリットはどうなるのでしょうか?
任意整理から個人再生へ切り替えるには
まず任意整理から個人再生の切り替えですが法的に特に問題はりません。
当初は返済するつもりで計画したけど、その後色々と出費もあり返済が難しいという理由で切り替えるのはよくあることですし簡単です。
それに手続きは実際には弁護士が動いてくれるので、自分がすることはありません!
もちろん個人再生に必要な書類などは準備しなくてはなりませんが、こちらに詳しく書いているので合わせてご覧ください!
【個人再生着手】①受任後の手続き開始と用意する書類
個人再生に切り替えるには弁護士の先生に電話すればすぐに解決です。
その時点で返済はストップです!
再生計画がスタートするまでは、給料などの収入は丸々手元に残る生活になります。
(実際には弁護士費用の積み立てなどあり)
任意整理中に個人再生に切り替えるデメリット
では切り替えた場合のデメリットは何があるのでしょうか?
デメリットは大きく分けて費用と借金バレの二つが考えられます。
デメリット1、費用がかさむ
一番のデメリットは個人再生を依頼する費用がかかるということです。
任意整理でも費用がかかったのに、個人再生でまたかかるという二重払いになります。
ただし個人再生の手続きを開始すると返済がストップして、個人再生がスタートするまで数カ月かかるので、その間に弁護士費用を積み立てるようになります。
なので費用的に負担と感じることはまったくありません。
私の場合は毎月20万近い返済をしていたのにそれをストップして、弁護士費用で月に5万程度の積み立てをしました。
金額的にはまったく負担もなかったです。
デメリット2、借金がバレる
個人再生の場合は一定の資産を残すことができるのでバレにくいのですが、最大の山場である「退職金計算書」が必要とされます。
これは会社からもらう必要があるので、ここが解決しないと会社にはバレます。
ただし賃金規定などで退職金の説明があればそれをもって対応することも可能です。
こちらでも退職金計算書については詳しくご説明しています、ぜひどうぞ!
自己破産や個人再生での上手な退職金計算書のもらい方
任意整理中で返済無理なら個人再生が良いのか?
任意整理中に債務整理を個人再生か自己破産か?と聞かれたら
個人的には個人再生よりも自己破産をオススメします。
自己破産はギャンブルや投資での借金は無理とか言われていますが、よほどのことがない限りで大丈夫そうです。
もし自己破産がダメなら個人再生しかないし、個人再生が無理なら自己破産しかないので、債権者も裁判所も本人が反省しているのなら仕方がないという結論にならざるを得ません。
借金をしている頃は「裁判所や債権者の考え」という、この辺りを心配するのですが実際に債務整理が進むと法的処理は案外事務的に進みます。
よほど悪質な借金じゃない限り、深く反省しているのなら大丈夫です。
ただし自己破産も個人再生も支払いができなくなる前に早めに弁護士に相談してください。
支払いが滞れば、業者が裁判を起こしてくる可能性も十分に考えられます。
事前準備とスピードが大切です!
今回は任意整理中の個人再生切り替えについてブログでまとめました。
諦める前にぜひ色んな方法を試してみてください。