あなたは80万円を確実にもらえる箱と、85%の確率で100万円がもらえる箱があればどちらを開けますか?
前にYouTubeでとある動画が気になって見ていたんですが・・・
面白い動画があってかなり納得したのでブログでまとめてみます。
あなたはどちらを選ぶ? 1
みなさん普通に考えて答えてください。
そしてどちらかを選んでください。
A : 確実に80万円貰える。
B : 100万円貰えるが、15%の確率で1円も貰えない。
おそらく・・・ほとんどの方がAを選んだと思います。
確実に80万円もらえる・・・当然かもしれません。
あなたはどちらを選ぶ? 2
では次も同じような質問です。
みなさん普通に考えて答えてください。
そしてどちらかを選んでください。
A : 確実に80万を支払わなければならない。
B : 100万円支払うが、15%の確率で1円も支払わなくてよい。
これは・・・ほとんどの方がBを選んだのではないでしょうか?
それと同時に・・・何か心に引っかかりませんか?
そこがポイントです!
結果から考えられる心理状態と答え
1番目の選択だと、ほとんどの方がAを選ぶそうです。
確実に手に入る80万円・・・この心境は分かります。
次に2番目の選択ではだいたいBを選ぶそうです。
これはそれでも支払いが0円になる確率が15%あるからです。
1を選ぶと問答無用で80万円の支払いなのでわかります。
でもこれが人の心理の限界です。
儲けるというギャンブルの理屈で言えば・・・
1ではBを選び
2ではAを選ぶのが正解です。
この答えは1の選択の場合で期待値で言うと
1の80万円がもらえるは・・・稼げる期待値は80万円
2の場合は期待値は85万円で、2がお得です。
次の選択の2の場合ですが
1の80万円を支払うは、80万円の損失になり
2の場合は期待値的に85万円の損失になります。
ええ?って思うかもしれませんが・・・これが心理状態を無にして理屈だけで考えた確率です。
普通の人にはこれがなかなかできません。
でも勝ち組はこれができているという事です。
なぜこのような事が起こるか?
これはプロスペクト理論と言い、人は利益を得る場面では「利益を確実に手に入れることを優先」 します。
そして反対に損失を被る場面では「損失を最大限に回避することを優先」する傾向があるという行動経済学の理論のことです。
人は儲けるために株式投資などを行いますが、その反面で損することを嫌います。
100万円の利益を得るよりも、100万円を損することのほうが怖く感じるわけです。
その感情が冷静で合理的な判断をできなくしてしまいます。
投資で言い換えれば利小損大って現象です。
利益は小さく・・・損失は大きい・・・これはこの心理から来ています。
投資に置き換えるとどうなるか?
本当に投資などで勝つためには、心理ではなく理屈で考えないとダメだそうです。
そういう意味では・・・人がAIとかに勝てない理由がここなんだな・・・って感じます。
逆にプロのギャンブラーや投資家が勝てる理由もここなんだと感じます。
すべては期待値で考える
勝負の判断、勝ち負けの判断、それをどうするか?
分かりやすく言うと「それは期待値」です。
期待値が100%以上なら長期的には確実に勝てます。
たとえば平均出玉が1万円のパチンコ機の大当たり確率が100分の1だとします。
この台を100回回すのに8000円だったら期待値は100%以上です。
期待値が100%以上の勝負は長い目で見ると確実に勝てます。
さて話は戻りますが・・・このプロスペクト理論を資産運用にあてはめるとどうでしょうか?
例えばiDeCoやNISAは元本割れと言うリスクがあります。
人は失う事を極端に嫌い合理的な判断ができない事が多いです。
それが負け組です!
といってもiDeCoやNISAで大事なのはファンド選びです。
まずはそのファンドを選ぶと期待値は100%以上なのか?
それをしっかりと知っておくことが大切です。
iDeCoやつみたてNISAは毎月購入するので、一発勝負じゃあありません。
期待値が100%以上のファンドを選べば必ず利益を生み出します。
プロスペクト理論と投資のまとめ
人はお金を失うことを恐れる・・・
勝負すべき時はこの感情を捨てることも大事ですね。
ただその金額が大きいとどうしても恐怖感も大きくなります。
そう考えると無理がない資金計画はとても大事です。
資金計画があって、最大損失額を決めておくことで・・・理屈で考えることができるようになると思っています。
深いですね・・・がんばります!