今回もネット上での借金持ちの疑問に経験者の視点でお答えしてみました。
そもそもこのシリーズは架空ブロガーの借金を「自分なら普通はこうする!」というところから始まったんですが・・・
経験者の意見も・・・もしかすると分かりやすいかな?
って思うので、もう少し続けてみます。
さて・・・この相談者の質問のポイントは大きく3つです。
8年前から借金の返済をせずに督促状は2年前までに来ていた。
①時効を迎えて借金がなくなるか?
②いまローンを組める可能性があるか?
③どうすればローンを組めるか?
では勝手ながら・・・質問にお答えします!
1.時効は請求が来なくなってからスタート
2.貸主に「時効の成立」伝えて完了
借金の時効はどうなるのか?
ここで質問者は勘違いをしていますが、借金の時効は支払いをしなくなってからだけではありません。
返済をしなくても借金返済の請求や少額でも返済を行うと時効はストップします。
簡単に言えば、返済もせずに請求も来なくなってからが時効のスタートです。
質問者の場合は2年前に督促状という請求が来ているので、時効スタートして2年です。
そして時効は
法人や企業からの場合は5年・・・個人からの場合は10年となっているので、まだ時効ではありません。
そして時効時期が来たら二つの条件をクリアする必要があります。
1、返済をしていない時期が続いている(時効期間)
2、貸主に「時効が成立している」と伝える
これにて時効成立です。
時効の援用と言います。
なので質問者の場合は・・・時効は成立していません!
詳しくはこちらでも書いているので一度お読みください。
【時効の援用について!】
【借金の時効援用】借金の時効に必要な2つの条件
いまローンを組むことができるか?
結論から言うと・・・当然無理です。
信用情報に「延滞」という情報があるのでブラックリストです。
ローンなんて不可能です。
ただし例外もあります。
それは債権譲渡です。
例えば・・・A銀行から借りた借金が、債権回収会社に譲渡される場合があります。
この借金は今後は債権回収会社に権利を渡しましたよ!って事です。
この場合はA銀行は「移管終了」と信用情報に登録します。
そして譲渡した債権回収会社は信用情報機関の会員ではない事が多いので、一定期間で元の信用情報は削除される場合があります。
この場合はブラックリストではありません。
よってローンを組める可能性があります。
こういうケースの場合は自分の信用情報を調べてみるのも大事です。
債権譲渡に関しては僕の経験も参考にしてください。
【認可後に債権譲渡された!】
凍結されていた銀行口座が解除【個人再生着手】7
どうすればローンを組めるか?
さてさて・・・この質問者の話に戻ります。
そもそもこの方は督促状が届いているので、債権譲渡はされておらず延滞状態で信用情報が登録されています。
(債権譲渡がされたら連絡が来るので分かるはずです)
結論から申し上げます!
ローンを組むのは無理です。
ここからは憶測で申しますが、ローンを組む必要があるとは思いますが
返済すべきことをせずに放置してるので、そもそも無理です。
債権会社からすると
返済するなり自己破産するなり債務整理するなりはっきりしてくれ!
・・・ってのが本音だと思います。
(延滞して借金を返済しない状態を継続するより、債務整理を行う事のほうが大切です)
返済できない状態は誰でもあることです。
でも借金をきちんと見つめて、その処理を最後までするのは大事です。
処理というのは完済や任意整理、自己破産、個人再生などすべて含みます。
今後借金をどうするか?
借金を意図的に時効で解決するのはどうかな?と思います。
一番最悪のケースだと思います。
できるだけ債権者と話し合うのも大事ですし、裁判所に決めてもらうのも大事です。
中途半端に・・・無視するのは最悪です。
まずはその部分の方向性を決めるのが大事だと思います。
自分の借金を真正面から見つめることが最善の方法だと思います。
いつも応援ありがとうございます。