亡くなった親の借金があるかもしれないとの理由で、相続放棄を始めたんですが無事に受理されました。
でも受理をされたから終わりではなく、あくまでも裁判所に受理されただけであって、債権者がそれを認めるかどうか?無効と言ってくるのは別の問題です。
なのであとで相続放棄が無効にならないように最善の注意をすることが必要です。
その注意をすることの中の一つに「亡くなった親が加入していた固定電話」があります。
昔の人は、電話は権利を買って利用していたので、この電話の権利を勝手に解約したり、勝手に承継したりをすると、親の資産を処分してくるとになり「相続と見なされる」場合もあるとの事です。
もちろん電話の権利も資産になります。
ところが親が使っていた電話は基本料金などの請求はいつまでも来るし、そもそもいつまでも整理ができない状態だと困ります。
といっても同居している母親は、この電話がなければ困るわけです。
解約することはできないけど、電話がないと困る・・・こういった複雑な状況になります。
最初にすべきことは新たな連絡手段の確保
なのでまず最初にすべきことは、固定電話を使っていた母親の電話を携帯電話に変えることです。
ただスマホだと高齢者は扱いにくいと思うので、ここは4Gのガラケーにしておきます。
よく勘違いされるんですが、ガラケー全部が使えなくなるのではなく、3Gガラケーが使えなくなるだけです。
なので4Gの携帯電話を私名義で契約して、その携帯電話を母親に持たせました。
そして連絡先に電話番号が変わることを伝えて、まず最初にすべき連絡先と連絡手段の確保はしておきました。
固定電話はNTTに事情を説明する
次は固定電話の解決です。
調べてみると、うちの電話は「電話加入権」もしっかりとありました。
相続放棄後の電話の処分ですが、ネットで色々調べましたが注意すべきことは下記のようになります。
1.勝手に解約はできない
2.勝手に承継もできない
問題は残された遺族が、どんな形でも処理するということは、処理する権利を譲り受けたことになるわけです。
そうなると相続放棄したのに、部分的には相続していると判断される恐れがあるわけです。
こうなると放置するしかないのですが、そうなると月々の基本料金もかかるので大変です。
困ったのでNTTに電話をして「相続放棄したので電話もどうすればいいのか?」と聞いてみると・・・
3ヶ月ほど支払いをしなければ、勝手に使用解除になるとの事(笑)
かなりの力技ですが、相続放棄したので何もできないので仕方がないですし、NTTに相談すると「そうするしかないですね」とのこと。
亡き父親は生存していないので「電話代は支払いはできない」・・・なのであちらの都合で勝手に解除になっただけという形になります。
こちらから解約とか手続きをしたわけではありません。
もちろん3か月間はNTTからの請求など、形式上届くと思いますが、本人がいないので放置するしかありません。
もし電話があれば、こういった事情を説明すれば良いでしょう。
今後の展開があればまたご報告します。