個人再生のデメリットとはするな!個人再生をしない理由

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個人再生

僕は個人再生の経験者なので、借金で苦しんでいる方は、債務整理をすべきだと思います。

個人再生は優れた救済措置ですが、今回はあえて・・・

個人再生はするな!

と・・・反対の視点でブログを書きたいと思います。

個人再生で苦しい借金返済問題は解決するけど・・・

個人再生にもデメリットもたくさんあるよ!ってことです。

個人的に感じた個人再生のデメリット一覧

借金で困った時に債務整理の一つの手段として選ばれる個人再生には、デメリットがたくさんあります。

経験者が実際に感じたデメリットをまずは一覧でまとめます。

①整理後も債務(借金)が残る

(認可後も返済は続きます)

②整理後も弁済期間が決まっている

(返済期間は自分で決められない)

③官報に三度も名前が載ります

(返済が必要のない自己破産は二回だけ掲載)

④退職金証明書が必要

(会社バレの危険が高い※自己破産にもあります)

⑤再生計画決定までが長い

⑥信用回復までが長い

(自己破産は免責後からカウント、個人再生は返済後からカウント)

⑦返済はしているのに破産者扱いされることがある

(破産者マップで酷い目に合いました)

⑧弁護士への依頼費用などが高い

(自己破産に比べて費用は高くなります)

⑨手続きの書類集めが大変

(やってしまえばたいしたことはありませんが、慣れていないので最初は大変です)

では次に、どのような部分にデメリットを感じるのか具体的にご説明します。

個人再生は借金も残るし、返済期間も定まっている

個人再生を行うと自己破産のように借金がなくなるわけではありません。

借金の残債によって返済額が決まります。

基本的には小規模個人再生での返済額は下記の表を基準に計算されます。

100万円未満 借金総額 そのまま
100万円以上500万円以下 100万円
500万円超1,500万円以下 借金総額の5分の1
1,500万円超3,000万円以下 300万円
3,000万円超5,000万円未満 借金総額の10分の1

また、返済をするのも

俺は一括で返済するぞ!

いや4年で返済したい・・・

そんな自分勝手な事は基本的にはできません。

(少額だったり、他の条件が合えば特例で可能)

例えば個人再生で借金の残債が100万円に減って、それを一括返済するお金が手元にあっても、再生計画の決定通り3年間コツコツ返済しなくちゃダメです。

自己破産に比べると

借金は残るし、3年間返済しないとダメ!

この部分がデメリットでもあります。

個人情報が官報に三回も載る

債務整理を行った場合は、官報に個人情報が掲載されます。

これは債務者に対しての確認措置です。

(この人が債務整理するけど意義ありませんか?もしかしたら隠した債務はありませんか?って意味だと思います)

自己破産の場合は官報への掲載は2回です。

1回目→破産手続き開始決定

2回目→免責決定

個人再生の場合は官報掲載は3回です。

1回目→再生手続き開始時

2回目→再生計画の書面決議

3回目→再生計画の認可

この官報掲載ですが・・・借金の整理しているので仕方がない事とはいえ、自分の個人情報が何度も載るのは嫌な事です。

ましてや借金をチャラにする自己破産は2回だけなので、個人再生で3回はちょっと損した気もします。

再生計画決定までと信用回復までが長い

個人再生はとにかく長い!

自己破産と比べて最大とも言えるデメリットは、すべてにおいて時間がかかる事です。

まずは再生計画が認可されるまで時間がかかります。

自己破産なら裁判所の決定があれば、その後の処理はすぐ済むのですが、個人再生は裁判所へ提出する再生計画を作る必要もあるし、書類準備にも時間がかかりますし、その再生計画の反対意見も確認する必要があります。

個人再生は、債務者と債権者の両方の意見を聞いて、その上で決定するというスタンスが個人再生なので当然です。

(実際は再生計画はほとんど反対されません)

おまけに個人再生の場合は、返済計画での返済完了後から信用回復がカウントされるので、信用回復までさらにそこから5年程度は時間がかかります。

信用回復のイメージ!

2019年に債務整理をしたとして、簡単に説明するとこうなります。

◆自己破産

免責決定から5年で信用回復なので、2024年にはローンも組める。

◆個人再生

3年間の返済完了後から5年で信用回復なので、2027年にやっとローンも組める。

このように返済したほうが信用回復に時間がかかるという矛盾もあります。

(実際は3年で信用回復もあるので参考までにしてください)

弁護士への依頼費用が高い

個人再生は自己破産と比べて費用がかかります。

自己破産の場合は15万円程度の費用になりますが、個人再生の場合は40万円前後の費用が掛かります。

個人再生の場合は、住宅ローンの問題や複雑な問題が重なるのでどうしても費用は高くなります。

でもこれは大きいデメリットですよね

条件や地域によって費用は違ってきますが、自己破産の倍はお金がかかるのが個人再生だと考えておいた方がいいです。

それでも個人再生には大きなメリットがある!

ここまでは個人再生のデメリットを書きましたが、個人再生にはそのデメリットを補って余るメリットがあります。

それはこの二つです。

最大のメリット1【住宅を残せる】

一番のメリットは資産を残せるという事です。

ただし清算価値の原則があるので、資産か、個人再生後の借金の残債かのどちらか大きい方の金額で返済する必要があります。

例えば住宅が、住宅ローンの残債と相殺しても1000万円の価値があるのなら、1000万円の返済となります。

詳しくはこちらのブログも参考にしてください。

【住宅ローンと個人再生】住居は残せる個人再生について超簡単に詳しく語ろう

最大のメリット2【借金の理由は問わない】

個人再生のもう一つのメリットは借金の理由を問わない事です。

自己破産の場合は「ギャンブルや投資での借金」は認められません。

(といっても裁判官の心証で決まります)

個人再生は借金の理由が何であれ、再生計画が認可されればそれで大丈夫です。

今回は個人再生のデメリットの視点から、個人再生の説明をしましたが、自己破産との違いが少しでも分かれば幸いです。

自己破産か個人再生か?もしくは任意整理か?じっくりと考えて答えを出してください。

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