奨学金が免除になる山本太郎さんの「奨学金徳政令」で555万人が救われる

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借金

反原発で有名になった山本太郎さんが、参議院選挙で「奨学金で苦しむ555万人の返済をチャラにする」夢のような「奨学金徳政令」を公約にしました。
※「統制令」とは、朝廷・幕府などが土倉などの債権者・金融業者に対して、債権放棄(債務免除)を命じた法令。 

この奨学金の返済に充てる予定のお金を、必要な消費に廻していただくとのことなので・・・との事です。

本当にそんなことできるの?

さて山本太郎議員の公約ですが・・・

借金持ちからしたら気になります!

自分には奨学金の借金はありませんが気になります!

きっと奨学金を返済している方の中にも、山本太郎さんのその「奨学金徳政令」の内容が気になっている方もいると思います。

やはりこういう借金ネタは、きちんとブログでまとめないと・・・ってことで・・・山本太郎さんの主張を読んでみて、自分なりの考えをまとめてみました。

学生全体の50%以上の人が有利子の奨学金を借りている

2010年の段階で学生全体の50%以上の人が有利子の奨学金を借りているそうです・・・確かにそうです!

そして有利子の奨学金を毎月10万円借りると、20年返済で43歳になるまで返済が続くという・・・これは辛いです。

奨学金毎月10万円を借りた場合
貸与総額480万円
貸与利率3.0%
返還総額6,459,510円

ってことは・・・165万円ほどは利息が発生していることになります。

一ヵ月の返済利息は6,900円程度です。
480万円借りて金利が月に6,900円か・・・あれ?微妙です。

ちなみにこれを消費者金融で金利18%で借りた場合はこうなります。

借入金額:480万円
金利:18.000%
借入期間:20年 (240回払)
返済総額:17,779,790円
支払利息総額:12,979,790円

月額返済額:74,078円
年間返済額(月額返済額×12):888,936円

なんと驚きの・・・480万円借りたのに返済すると1770万円!

奨学金で借りると480万円を645万円で返済。
消費者金融で借りると1770万円の返済。

このように高金利のキャッシングと比較するとやはり奨学金は良心的ですが・・・でもね、実はそこ(金利)に問題があるわけじゃありません。
そもそも奨学金って国が金利で儲けるための物なの?

奨学金は回収率のいい金融商品

山本太郎さんは奨学金ことを「回収率のいい金融商品」と切り込んでいます。

言ってることはなんとなくわかります。

金利で言えば消費者金融ほどでもないけど、実際に奨学金で破産している人もいるとなれば・・・何か制度に問題があるのは確かです。

元々奨学金は資金的に苦しい学生を助けるためのものですが・・・実際は助けるどころか卒業後も苦しんでる人が多すぎ・・・

奨学金破産は深刻な問題

さて・・・調べてみると、奨学金で破産する人数は2016年までの5年間で1万5,338人もいいます。

そのうちの7,230人は、連帯保証人や保証人の代わりに奨学金を返済できず自己破産をしています。

これは本人とは関係がない責任の部分での破産です。

・・・やはりこの今の制度に問題があると思います。

奨学金制度は素晴らしいが見直す必要がある

確かにお金に不自由な家庭でも大学に行ける「奨学金制度」は魅力があります。
だって今お金がなくても、大学に行けるわけです!学べるわけです!

とりあえず貸してください・・・でも働いたら返します!

・・・てのが奨学金制度ですが・・・これって今のご時世に合ってるんでしょうか?
きっと何かが違うから、このように苦しんでいる人がいるんです。
ということで海外の奨学金についても調べてみました。

外国の奨学金はどうなっているのか?

OECD(経済開発協力機構という国際機関)では、毎年「OECD:education at a glance」という各国の教育の実態に関する本を発刊しています。

そこでは国別に教育の実態のグループ分けをしているんですね。

そこではこのように分かれています。

授業料も安く奨学金も充実している国

ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン

授業料は安いけど・・・奨学金は充実していない国

スペイン、イタリア、スイス、メキシコ、フランス、ベルギー

授業料は高いけど、奨学金は充実してるよ!って国

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド

授業料もクソ高いし、奨学金もとんでもないぞ!って国

・・・日本

これって日本は教育にお金は出さない国って事じゃないですか?

奨学金の制度は「その制度」としてはいいけど、その前に授業料など基本的なシステムが充実していないし、奨学金制度の内容も「ただのちょっと金利が安いローン」となっています。

日本の基準は世界から見ると、この教育に対する部分はかなり異質になっているようです。
実際にも1979年に日本が加わった国際人権規約という条約に・・・「高校と大の学費を段階的に無償化すること」を定めた規約第13条がありますが、日本は未だ留保しています。

正確には条約加盟国160カ国のうち、日本とマダガスカルだけの2か国が留保しています。

奨学金徳政令と奨学金制度のまとめ

お国柄によって、その国の財政的な問題もあるので一概には批判はできませんが・・・それでも160か国の中で日本は経済的に恵まれている国に入ります。

この辺どうにかなりませんかね?

やはり日本の将来にとって「教育は大事」です。
じゃないとお金持ちだけが学べる社会になりますよ。

「奨学金徳政令」で借金がチャラ!ってのは現実的に難しいとは感じます。
でも、それ以外でも学費を安くしたり、奨学金制度の見直し(ただのローンになっている)をする必要があると思います。

海外での奨学金は基本的には返済不要の制度の事のようです。

そこまでは難しいとしても、金利を免除するとか・・・今の奨学金は、奨学金と言わずに「奨学金ローン」になっていると感じます。

やはり色んな角度で教育に力を入れましょう!

奨学金徳政令で奨学金返済が免除になると・・・救われる方も多いかな?
山本太郎さんには、この日本の教育でかかる費用(教育費や奨学金の面」で、しっかりと切り込んでもらえたらいいなーって思っています。

取り組み口はいいけど「奨学金徳政令で借金をなくす」ってのは何となく・・・聞こえは良くない気もします。

もっと良いネーミングがあればいいのに。
いつも応援ありがとうございます。

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