さて今回は「宝くじ依存」で、借金を作り、退職金のために無理して退職して、その上で債務整理をしたAさんのニュースがあったのでまとめてみます。
人生を狂わせた宝くじですが、「宝くじが悪いから宝くじは止めろ!」と思うのか、それとも「宝くじを買ってしまう依存症に問題がある」と思うのか?
ゆっくり考えてみませんか?
宝くじは還元率46.5%のギャンブル
いま日本国内のギャンブル依存の原因はパチンコ、パチスロが大半を占めています。
そのほかにも前述した、競馬、競輪などの公営ギャンブルもあり、FXや先物取引などへのハイリスク・ハイリターンの投資もぎゃんぬると言われています。
そして宝くじもギャンブル依存の対象とされています。
そんな宝くじですが、2018年度の宝くじの総売り上げは8046億円となっていますが、そのうち当選金として支払われる総額は3745億円で、単純な還元率は46.5%とかなり低い還元率です。
ギャンブルとしては割に合わない宝くじですが、ただ一攫千金の魅力があるのも宝くじです。
大手企業を「自己都合」で退職する理由は?
宝くじ依存症で借金を作り、会社を退職することになったAさんの退職理由は「借金返済のための退職金目当て」です。
宝くじに依存して借金を作り、その返済のために大手企業を自己都合で早期退職する。
家族にも迷惑をかけた理由は「宝くじで作った借金返済のための退職金目当て」でした。
Aさんだけでなく、収入や待遇面で恵まれているのに自己都合で急に会社を辞める人は退職金目当てのケースがほとんどだそうです。
宝くじで作った借金を債務整理
退職金目当てで退職したAさんですが、借金総額は400万円を超えていました。
複数の消費者金融から限度額いっぱいに借り続け返済もできなくなり債務整理の相談という流れになりました。
大手企業で給料も待遇も良かったのにすべてを失ったわけです。
一般の方なら「なぜそんなになるまで?」と思われるかもしれませんが、依存症になるとそういった正常な判断もできなくなります。
依存する体質に問題がある
ギャンブル依存症にしてもその他の依存症にしても、依存症を治そうと間違えた考え方をすると大体の場合が別の対象を依存先にして再発しているようです。
よくあるのがパチンコです。
パチンコ依存症を治すために「パチンコ店は潰れろ!」「パチンコのせいで自分はこうなった!」などと責任の矛先を対象に向けている人は、パチンコから脱却できても、結果的にはパチンコ以外の他の何かに依存している事が多いようです。
そもそも問題は依存した自分の体質、自分の生活リズム、自分の弱さに問題があると思うんですが専門家の方の意見としてはどうでしょうか?
依存症専門家のうさん臭さ
当サイトではギャンブル依存症について記事にすることが多いのですが、その時に何度か「ギャンブル依存症をパチンコ店などの責任にしても意味がない」といった趣旨の記事を書いています。
というのもギャンブル依存症にしてもアルコール依存症にしても、元来は依存症自体に問題があるわけです。
もちろん依存症を助長させるパチンコ店は悪いんですが、だとしたらアルコール依存症のお酒のメーカーや販売店、競輪競馬、その依存先のすべても悪いという事になるので、パチンコ店だけを叩いても根本的な解決にならないと思っているんです。
依存先の対象に問題があるのなら、お酒も宝くじもすべて廃止すべきだと思うんですが?
以前、このように「すべて廃止すべきでは?」と専門家に意見を言うと「胴元に問題がある!」などと言っていました。
言いたい事や気持ちは分かるんですが、それはまた依存症とはまた別問題ですよね?